イラストレーター志望の方が最初にぶち当たるのが「そもそも依頼が来ない問題」です。
そこでオススメなのが、クラウドソーシングサイト大手のココナラ。
出品をして、あとは依頼が来るのを待つだけ。
とても簡単です。
しかし、SNSで依頼募集のツイートをしてDMを待つ方法もありますが、それとどう違うのか?が問題です。
その辺の違い・特徴を紹介していきます。
ココナラの特徴
ココナラを使ったことのない方には、なかなかどういったサービスなのかわからない部分も多いと思いますが、ココナラの大きな特徴をまとめると以下の4点です。
- イラストに興味を持っている利用者が多く登録している
- 登録者数が競合他社に比べて圧倒的に多い
- SEO対策がかなり強力で、ココナラ初依頼(または依頼自体が初めて)の方がGoogle検索から流入してくる
- 換金が容易
特に3つ目はかなり強力な武器で、SNSの限られた利用者の中で、さらにイラストを求めている限られた人々の依頼をただ漫然と待つより、大量のGoogle検索者を誘致できます。
4つ目に関しても、SNSで依頼を行うと、金銭やりとりが難しく、電子マネー取引きになりがちで、現金に換金することができないケースが多いですが、ココナラの場合は銀行口座さえあれば換金手続きが簡単に行えます。
ココナラを使うには
肝心の出品の仕方ですが、まずは会員登録が必要です。
登録方法
トップページ右上の会員登録ボタンを押すとこんな画面に移りますので、ご利用のアカウントを使って登録するか、メールアドレスを入力して登録します。
必要事項を入力して「利用規約に同意して登録」へすすむと本登録完了です。
登録はこちらから
出品方法
本題の出品方法です。
PC版ではヘッダー部分のメニューの中のから、モバイルのweb版だと左上のメニューをひらいたところから、アプリ版だとマイページから出品可能です。
一番上の「サービス内容の入力へ進む」をクリック。
必要事項を入力して「公開する」を押すと出品完了です。
購入されるためには
SNSよりはハードルが低いとはいえ、ココナラにも大量のライバルがいます。
その中で依頼を受けるためには、画力も勿論大切な要素の一つですが、それなりの「運用」「出品ページ作り」も重要な要素です。
運用
運用と言っても、内容は至極簡単で、毎日ログインすることです。
依頼が来ないとそのままログインせずに放置状態になってしまう人もいますが、カテゴリ上位に表示されるためには、ログイン状況も考慮されるため、依頼がなかなか来ないならば尚更、できるだけ毎日ログインしましょう。
カテゴリ上位に表示されるようになれば、依頼者の目に留まる機会も増えます。
出品ページの推敲・更新をこまめに行うことも大切です。
ココナラはアップデートのたびに規定が変わったり出品ページの仕様が変わることが多々あるので、出品しっぱなしにせず、最新のココナラの仕様に合わせた出品ページを常に維持するようにしましょう。
出品ページ作り
重要点
まず非常に重要なのが、出品内容は明確にすることです。
購入者は明確な目的を持って出品を探していることがほとんどです。
似顔絵を描いてほしい、キャラクターイラストを描いてほしい、ブログに使うイラストを描いてほしい等、用途は様々。
似顔絵を描いてほしい人は「似顔絵描きます」のような出品を探しています。
つまり「なんでも描きます」のような出品にしてしまうと、何を描いてもらえるか全く伝わらないのです。
タイトルやキャッチコピーには、購入者の用途に沿う内容を入れるようにしましょう。
他の方の出品ページを参考にすると、どんな内容で書いていけばいいのか、イメージしやすいと思います。
出品ページの内容
出品ページは数行で収まるような簡素なものでは、せっかく購入者が閲覧してくれるまで行っても、そこどまりで、依頼にはなかなか結びつけることが難しいです。
購入者は非常に慎重なので、情報量が少ないとそれが良いサービスなのかの判断がつかないからです。
細かい依頼手順や、自分の強み、どんなイラストを描けるのか等、具体的かつできるだけ情報の多いページにすることを心掛けましょう。
検索ワード
検索ワードも意識するとより良いです。
例えば、私の出品タイトルは「動物のミニキャラ描きます」キャッチコピーが「ブログ・HP・SNS・YouTubeなどに」です。
こうしている理由は、「ブログアイコン 動物」、「YouTubeイラスト 動物」などで検索された場合に検索に引っかかるからです。
これは、ココナラ内で検索した場合のみならず、Google検索でも引っかかります。
タイトルとキャッチコピーが如何に大切かがお分かりいただけると思います。
ありがちな間違い
出品を始めたばかりの人がやりがちなのが、出品ページに「画力が安定していないため、ご希望に沿えない可能性があります」など、保険を張ったような文面を入れてしまうこと。
これは、絶対におすすめしません。
購入者はお金を払ってイラストを買うわけですから、「この人なら素敵なイラストを描いてくれるだろう」と思った出品者に依頼をしたいはずです。
そんな中、「画力が安定しない」と書いてあれば、せっかく自信作のイラストをサムネイルにしても、このイラストみたいなキャラクターを描いてくれないかもしれないと思われてしまって、せっかく閲覧されても客足が遠のきます。
依頼が来ても希望通りに描けなかったらどうしよう…と不安になる気持ちはわかりますが、そこはあえて自信満々に「○○は得意です」「○○なイラストでもOK」など、購買意欲をそそる文面を出品ページに入れて、購入者を募りましょう。
サムネイルと画像サイズ
サムネイルも馬鹿にはできません。
基本的に人間は文章で入ってくる内容より、画像で見た視覚的な内容のほうが強く印象に残ります。
出品ページに掲載する画像は、自信作のイラストを使う事はもちろんのことですが、推奨サイズを守りイラストが見切れないようにすることや、イラストの背景を目立つ色にしたり、文字入れをしてサムネイルでも出品内容を伝えるようにすると、目に留まりやすい出品になります
ちなみに、ココナラのサムネイルの推奨サイズは500×400pxです。
ココナラでは、サムネイルになる画像以外にも数ページ分参考画像を掲載することができます。
繰り返しになりますが、購入者は非常に慎重です。
どんなイラストが出来上がるのか不安な中依頼をしてくださいます。
なので、サムネイル以外にも絵柄の参考になる画像をできるだけたくさん掲載しましょう。
値段設定
値段設定については、最初はカテゴリごとの最低出品額で出品し、実績が上がってきたら値段を上げる方法をとると、長期的にはなりますが、依頼は獲得しやすいです。
プロフィール作り
さらに購入者はプロフィールも結構ちゃんと見てくれている方が多いです。
出品ページばかりに気を取られてプロフィールがおざなりになっていると、これも客足が遠のく原因のひとつになり得ります。
最初は何を描けばいいのかなかなか思いつかないと思うので、せめて自己紹介欄とポートフォリオは充実させておいた方がいいです。
また、ポートフォリオを載せていると「ポートフォリオの○○のイラストが気に入ったのであんな感じで描いてほしい」と言われることが多々あります。
それくらいポートフォリオは大事なので、趣味で描いた絵でも大丈夫なので、掲載できるものはどんどん掲載していきましょう。
待ちに待った依頼が来たら…
さて、依頼が来たらどうするか、初めての方は不安でいっぱいだと思います。
最初になにをすべきか
なにより大切なことは、購入前の事前聞き取りを入念に行うこと。
使用用途、デザインの詳細、購入者の求めるイラストイメージ、イラストサイズ、データ形式、枚数、納期など、必要なことは事前にメッセージでやり取りをしておくと、無用なトラブルやキャンセルを防げます。
特にキャンセルが増えると、カテゴリに出品ページが表示されなくなったり、表示順位が落ちてしまうので、絶対に避けたいところ。
ココナラでは見積り相談をしないと購入ができないように設定することもできるので、そうしておくと、相談なしにいきなり購入されて、購入者の求める内容と出品内容が合わずキャンセルになる、なんてことも防げます。
納期
納期は一週間~二週間程度がおすすめです。
それより早く描けるなら、早ければ早いほど良いです。
あまりに納期が長いと断られる要因になり得ります。
筆が遅くて心配でも、そこは仕事と割り切って、予定納期より前倒しで納品するつもりで作業すると、より信頼を得やすいです。
信頼を得ることができるとリピート率が上がります。
新規購入者を獲得し続けるのは結構難しいことなので、できるだけリピート率を上げていくことを目標にしましょう。
連絡
無事に購入されると、トークルームという非公開のチャットが開きます。
注意してほしいのが、トークルームが開いてから48時間以内に出品者から連絡がない場合、自動キャンセルになることです。
トークルームが開いたら、必ず挨拶をしておきましょう。
また、トークルームの最後のやり取りから4日以上経ち、尚且つ最終連絡が購入者の場合は、購入者側にキャンセルリクエストが表示されます。
この場合はこちらがキャンセルに同意をしなければ勝手にキャンセルにはなることはありませんが、キャンセルリクエストがあってから24時間以内に連絡をしなかった場合は自動キャンセルになります。
長期的に連絡が途絶えると購入者の不安を煽る原因になるので、ラフの進捗状況などはこまめに連絡を取るようにすると、より信頼を得られます。
納品
イラストが完成したら、イラストを納品をしましょう。
完成イラストを添付した上で、コメント入力欄の「正式な納品」にチェックを入れてコメントを送信すると納品のリクエストが購入者に送信されます。
購入者が承認を押すと取引完了です。
より万全なやり取りを目指すならば、イラストを送信したあと、イラストに不備や違和感などがないか最終確認を取ってから正式な納品をするとより良いです。
もしも購入者が正式な納品をされた際に納品されたイラストに納得されなかった場合には、一度だけ正式な納品の差し戻しが可能です。
差し戻しをされた場合は、購入者と相談の上で、イラストを修正して確認を取ってから再び正式な納品をしましょう。
注意事項
ココナラで出品する場合、ちょっとした注意事項があります。
手数料
まず、手数料が業界一高いこと。
なんと売上の25%+税を持っていかれます。
税金までとるのかよ!
詳細には、販売価格1円~50,000円までが25%、50,001円~100,000円以下が20%です。
10万稼いでも20%もとられます。
そのため、比較的手数料の低いSKIMAやskebを利用される方も多いですが、私があえてココナラを勧めるのは、やはり利用者の数が多いことが大きな理由です。
出品者が多くても購入者が少ないと依頼はなかなか来ません。
ココナラはテレビCMなどもやっていることから購入者として登録している方も多いのです。
手数料の違いについては以下の記事に詳しく書いています。
サイト誘導の禁止
もう一つの注意点は、ほかのSNSやzoomなどのサービスに誘導することが禁止されていること。
いくら手数料が高いからと言って、見積り相談に来てくれた方を直接取引するために別のサービスに誘導すると規約違反になり、せっかく作った出品ページや、最悪の場合アカウントごと削除されてしまいます。
禁止事項に引っかからない裏技
さて、これはちょっとした裏技ですが、依頼が無事終了したら、「完成品のイラストの掲載許可を頂きたいのですが、もしよければご依頼者さまのブログやYouTubeチャンネルを、私のSNS(Twitterなど)で宣伝させてもらえませんか?」と持ち掛ける方法があります。
これは依頼を別サービスへ誘導しているわけではないので規約違反になりません。
そしてTwitterなどで交互フォローになり、DMで「ココナラでは手数料分上乗せした料金で値段設定しているので、次からもしTwitterで直接依頼を頂ければもう少しお安くできます」と持ち掛けます。
そうすることでリピート率を上げられるだけではなく、ココナラの集客力を利用しつつ、手数料の要らない直接依頼に結びつけることができます。
ココナラは新規購入者を獲得するのにはもってこいかつ換金手続きの容易さなど非常に質の高いサービスでありますが、依頼をこなすうちに手数料が気になってきた方はこんな感じの方法で直接依頼を獲得する方法もあります。
まとめ
今回はココナラでの出品の仕方をご紹介しました。
クラウドソーシングは依頼を始めたての方でも比較的ハードルが低いので、臆せずチャレンジしてみてほしいです。
私の出品ページはこちら
出品ページをたくさん分けているのは、前述の出品内容を明確にするためです。
描けるイラストがたくさんあっても、すべてを一つの出品にまとめてしまうと、件の何を描いてもらえるか全く伝わらない出品になってしまうため、用途に合わせて出品ページを分けています。
たくさん出品をすることで、たくさんのカテゴリに自分の出品を表示させることができるメリットもあります。
皆さんもココナラを使ってぜひ依頼を得る第一歩を踏み出してみてください。

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