【機能比較】アイビス×クリスタ 

無料お絵描きソフトの代表、アイビスペイント・有料お絵描きソフトの代表CLIP STUDIO PAINT。
アイビスは無料で多機能だけれど、クリスタを買う意味ってあるの?っていう疑問をお持ちの方も多いはず。
そんなわけで、今回は両者の機能の違いをまとめてみました。

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始めに

ここにまとめた内容は一例です
基本的にはほぼすべての機能においてクリスタのほうが多機能です。
クリスタはほぼすべてのサブツールにおいて、新しいツールの追加が可能です。
アイビスは素材やペンツールの種類の標準搭載数は多いですが、クリスタの場合は、以下に述べる通り、 セルシス公式(CLIP STUDIO) からいくらでもツールのダウンロードが可能なので、素材やペンツールの数では、クリスタのほうが圧倒的に勝ります。
UIについては、使い勝手の好みは個人差がありますが、ショートカットキーの多さで言えばこちらもクリスタに分があります。

共通機能

まずはアイビスでもクリスタでも使える共通機能の紹介。

クリッピング

色塗りでは欠かせないクリッピング機能
クリッピングをすると、指定したレイヤーに描画されている範囲以外には描画されなくなるので、色塗りの際には必須といっても過言ではありません。
アイビスペイントはクリッピング機能も搭載しています。
無料ソフトではクリッピング機能がないものも存在するので、アイビスが優良ソフトなのは、これだけでも伝わります。

フォルダの作成

以前のバージョンではアイビスではフォルダの作成が出来ませんでしたが、最近のアップデートでフォルダの制作が出来るようになりました。
フォルダの中にフォルダを作ったり、フォルダにクリッピングすることも可能。

一部共通機能

機能自体はどちらも搭載しているけれど、内容に違いがあるものを紹介。

ペンツール・ブラシツール

アイビス

描き味の違う数十種類のペンツールからペンやブラシを選択して描画できます。(一部有料コンテンツ)
太さや不透明度・入り抜きのカスタムも可能。
手ぶれ補正もできます。

クリスタ

サブツールに搭載されたペンやブラシのほかに、セルシス公式から有志の方が作成したペンツールを無料(一部有料)でダウンロードしてサブツールに追加したり、自分でペンツールを作成することもできます。
アイビス同様、手ぶれ補正などのほか、アンチエイリアスの調節や、ベクターレイヤーの場合はベクター吸着の強度も変更できます。
また、通常のペンやブラシツールだけではなく、装飾専用のデコレーションツールというサブツールも存在し、ペンツールのようにテクスチャを描き込むこともできます。
デコレーションツールもセルシス公式からダウンロード可能。

定規

アイビス

  • 直線定規
  • 円定規
  • 楕円定規
  • 集中線定規

以上の定規が使用可能です。

なんと、アイビスはパース定規まで搭載してます。
どこまでもすごい無料ソフトです。
定規の項目にあるパース定規を指定すると、二点透視図法の簡易定規が作成されます。
ポインタを動かすと形を変更することが可能。
消失点の移動や、三点透視図法の作成はできません。

クリスタ

  • 直線定規
  • 曲線定規
  • 図形定規
  • 定規ペン
  • 特殊定規
  • ガイド
  • パース定規
  • 対称定規

以上の定規が使用可能。
ほとんどの定規は使い道がありません。
定規を使用すると定規に沿って線を描画することができるので、パース定規などではかなり便利な機能。
パース定規は、三点透視図法や一点透視図法でのパース線の作成も可能。
消失点の追加や削除もできます。

テクスチャ

アイビス

2000種類以上の無料テクスチャを利用可能。
テクスチャをお気に入り登録したり、使用履歴も残るので、よく使うテクスチャをすぐに選択できるのは便利な機能です。

クリスタ

デフォルトで100種類程度のテクスチャを搭載。
ペンツール同様、 セルシス公式 から好きなテクスチャをダウンロードすることもできます。

テキスト入力

アイビス

テキスト入力のリスト内にあるフォントを指定して任意の場所にテキスト入力ができます。

クリスタ

使用している端末にインストールされているフォントを使用できます。
パソコンの場合はWindows標準フォントやMac標準フォントのほかにも、ネット上からフォントをインストールしておけば、クリスタでも使用可能。

選択範囲

アイビス

投げなわ選択と全選択を使用可能。
選択範囲の反転もできます。

クリスタ

  • 長方形選択
  • 楕円選択
  • 投げなわ選択
  • 選択消し
  • 折れ線選択
  • 選択ペン
  • シュリンク選択

以上のツールを使用可能。
これも投げなわと長方形くらいしか使わない。

選択範囲は、

  • 反転
  • 拡張
  • 縮小
  • 選択範囲内を削除
  • 選択範囲外を削除
  • 塗りつぶし
  • 変形
  • 選択範囲に合わせてキャンパスを切り取り

などができます。
どれも非常に利便性が高く便利な機能です。

データ出力

アイビス

  • jpg
  • png
  • psd
  • clip
  • mp4
  • ipv

以上で出力可能。
psdデータはレイヤー統合かレイヤー保持かを選べます。
clipを出力できるので、クリスタとの連帯もできます。

クリスタ

ドキュメント・画像ファイルは、

  • clip
  • bmp
  • jpg
  • png
  • tif
  • tga
  • psd(ビックドキュメント)
  • psd(ドキュメント)

アニメーションファイルは、

  • avi
  • gif
  • mp4

以上で出力可能。
拡張子ごとに細かく出力情報を設定できるので便利です。

クリスタにしかできないこと

有料ソフトということで、さすがに機能面ではクリスタのほうが一枚上手です。
では実際にどう違うのか、一部ピックアップして解説していきます。

アンチエイリアスの調節

アイビスではアンチエイリアス(線の滑らかさ)の調整がオンとオフしかないのに対して、クリスタではアンチエイリアスの強度を四段階から調節できます。
アンチエイリアスの設定は全くしない人もいるとは思いますが、強め・弱めでイラストの印象が変わるのであると便利な機能です。

データ出力

クリスタでは使用できるデータ形式が多いことに加え、出力時に情報を変更できます。

psdデータを出力する際にも、RGBカラーかCMYKカラーかを選択できるのは、非常にありがたい機能です。

ベクターデータ

なんといってもクリスタで便利なのが、ベクターデータが使用できること。
ベクターデータとは、描画情報を保持したデータ形式で、拡大や縮小を行っても完全に同じ形を保持することができるデータです。
線画作成の際に、思ったよりパーツが小さかったりした場合に拡大をしたり、パーツの位置や形状を変更をしたい場合に回転や変形をしたりしても、一切画質が荒れることはありません。
ベクターデータで線画を作成しておくと、線と線の境目まで消しゴムツールで線画の一括削除を行うこともできるので、作業効率が上がります。
クリスタを使い始めると、線画の作成には欠かせない機能になります。

アイビスにしかできないこと

アイビスの良さはタイムプラスが自動保存されること
メイキングが簡単に作れるのはアイビスの最大の魅力です。
クリスタでタイムプラスを作るには動画編集ソフトが必要ですから、アイビスは非常に高機能と言えます。

まとめ

アイビスとクリスタの違い、いかがだったでしょうか。
クリスタについては、詳しく解説した記事があるので、そちらも併せてご覧ください。

最初にも書いた通り、ここに書いた内容はあくまで一例なので、これ以外にも違いはたくさんありますが、書き出すと膨大な量になるので、私が気になったところをピックアップしてみました。
ぜひ参考にしてみてください。


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