絵が上手くなりたい
絵を描く人には永遠のテーマです。
では絵が上手くなるにはどんな方法があるでしょうか。
上手くなるには…
結局のところ「楽しんで描き続けること」につきます。
しかし「描く」と言ってもたくさんの方法があります。
人によってやり方は様々です。
その中でもよく取り上げられる方法を、メリットやデメリットも含めてピックアップしてみました。
様々な方法
模写
多くの人が最初に思い付き、最初にやり始めるのが模写です。
実際模写はうまくなるために有効なのでしょうか?
メリット
模写はイラストを描くとっかかりとしては非常に良い方法です。
好きな絵描き、好きな絵柄があるからこそ、イラストを描く動機になるからです。
そんな好きなイラストを模写していれば、いままで描けなかったポーズなどを描く技術が次第に身についていきます。
デメリット
ただひたすら何か月、何年も模写を続けていくのは少し問題もあります。
見る側を惹きつけるためになにより大切な、イラストの個性を失うからです。
いくら綺麗なイラストでも、全くのコピーでしたら、結局のところコピー元のイラストを超えることはないのです。
あくまで模写は、イラストを描き始めて、なにから描いたらいいのかわからない状態のときに取り入れるのが一番良いと思います。
トレース(写し絵)
模写を超えた、線をなぞって参考イラストをそのまま写す、トレース。
実際やっている人は多いです。
メリット
もはや模写ですらできない…イラストのことなんてチンプンカンプンだという人の最終手段。
背景が全く描けない、パースなんてわからない、なんて場合は、自分で撮った写真をトレースしてみて、イメージをつかむというのは一つの手。
人物イラストのトレースについては、正直オススメできる内容ではないのでこれと言ったメリットはありません。
デメリット
デメリットというより、モラルが問われる問題。
人の描いたイラストをそのまま写すというのはもはや盗作ですから、まかり間違ってSNSにでもアップしようものなら、大変な問題になります。
フリー素材だとしても、利用ガイドは存在するので、必ず目を通してから利用するようにしてください。
SNSや画像サイトで見つけたイラストを無断でトレースする行為は絶対にやめましょう。
ポーズ集を使って練習する
これも良くイラスト練習法として取り上げられる内容です。
手、足、体、ポーズなどを資料を見ながら課題のような感じで描き続け、画力の向上を目指すという方法。
メリット
実物を観察し、イラストを描くことは、デッサン力を身に着けるためには一番確実な方法です。
それを毎日、または決まった周期で根気よく続ければ、必ず画力は身に付きます。
特に背景・パースの描き方を習得するには欠かせない方法であり、人物イラストについても、想像でなんとなく描いたり、ほかの絵描きの手癖のついたイラストを真似するより、リアルさを追求したイラストを描けるようになるでしょう。
デメリット
この方法の欠点は、なんといっても「飽き」です。
課題のように、きょうはこのポーズの練習、明日はこれ…といった風に描いていると、学校の試験勉強と変わりません。
デッサン力を身に着けるのは確かに大切なことなのですが、冒頭に述べた「楽しんで描き続けること」からどんどん遠ざかっていってしまいます。
「手を描くのが苦手だから、手をうまく描けるようになるまで、手を描く練習を続けよう!」「まずはこのポーズ集を全部描けるようになるまで、このポーズ集を網羅しよう」と過剰に枷を掛けてしまうと、そもそもイラストというのは一朝一夕ではうまくなりませんから、長期にわたってその課題を継続しなければならないため、思うように描けない日々が続き、イラストを描くことそのものが苦痛になってしまいかねません。
ポーズ練習やデッサン練習は、時々取り入れる、くらいの気楽な気持ちで挑む方が、気持ち的に楽に取り組めると思います。
イラストの専門学校に行く
イラストを描くのが好きなら、進路で選びたくなるのがイラストの専門学校。
実際専門学校に行くことでイラストはうまくなるのでしょうか?
メリット
イラストのプロたちに三年間みっちりとイラストのレッスンを受けられることがなによりのメリットです。
我流ではわからなかったことも専門学校ならたくさんの学びがあります。
デメリット
イラストの専門学校は「道楽」になりやすいです。
イラストは楽しんで描くこと、とは前述したとおりですが、あくまでも専門学校は進路として選択するもの。
特にデザイン系の専門学校ならともかく、漫画専門学校などになると、これからの進路は漫画家という狭き門にスポットを当てることになります。
絶対に漫画家になる!という、そこまでの心構えがあれば別ですが、それ以外の進路や就職のことを考えると、今後の人生の選択肢を相当狭めてしまいます。
また、専門学校は学費がかかります。
我流では得られなかったものも、確かにそこには存在するのでしょうが、値段に見合った画力を習得できるかも、また人それぞれです。
本を買う
イラストの専門書はたくさん出版されており、専門書を買うという方法もあります。
メリット
気軽かつ、スクールや学校に比べると非常に安価な方法であること。
また、自分が描きたいこと、学びたいことを集約した本を買うことで、確実に自分が勉強したかった分野を学ぶことが出来ます。
専門学校ではカリキュラムが決まっており、自分には興味のないことも単位として勉強する必要がありますが、本を買う方法では、局所的な勉強をすることが出来ます。
デメリット
たくさん種類がありすぎてどれを買ったらいいのか難しいのが難点。
中身を開けてみなければ実際の内容はわからないし、思ってたのと違った…なんてのも良くある話です。
表紙詐欺では?みたいな本も存在します。
専門書は本の中では結構値段の高いものも多いので、購入の際には注意が必要です。
評判を調べながら慎重に選ぶのが無難。
ネットで調べる
ネットで「イラスト講座」とかで検索すると、あらゆるジャンルの講座がヒットします。
そんなネットのイラスト講座は上達法としてはどうでしょうか。
メリット
なんといってもネットのイラスト講座は無料であることが強み。
そのうえたくさんの人がいろんなジャンルの講座を紹介していて、情報に事欠きません。
動画で詳しく解説している人や、良い例と悪い例を比較して解説している人など、いろんな「先生」がネット上には無限に存在します。
デメリット
本と違って自分の見たかった内容と違ってもお金もかからないし、損をするとしたら時間を浪費することくらい。
あまりデメリットは存在しません。
ただ、ネットの情報は飽和状態なくらいにあふれかえっていて、検索をしても自分の調べたい内容になかなか行きつかないのがしんどいところ。
また、あまり妄信的に同じ人の講座ばかりみていると、模写と同じで個性が失われる可能性はあります。
ネットは無料であることが強みなのですが、最近はnoteなどで有料で講座を販売している方もいます。
有料のものはそれなりの価値のあるものも勿論存在しますが、情報商材と同じで、無闇に購入するのはお金を無駄にする可能性もあるので、注意が必要。
スクールに通う
専門学校と違い、進路に影響しないスクールを受講するという選択肢もあります。
メリット
こちらも専門学校と同じで、プロにしっかりと指導してもらうことで画力向上を目指せます。
学生を卒業したあとでも、スクールに通っている間は、Adobe製品のアカデミック版を購入することができるのもありがたいところ。
デメリット
スクールは値段も質も一長一短で、詐欺的なスクールも存在します。
期間も様々で、数日・数週間・数か月とかなり幅があります。
スクール選びを失敗すると、お金をどぶに捨てるので、評判は入念にチェックしておかないといけません。
その際に注意してほしいのが、サクラレビュー。
これも見抜くのが難しいです。
私自身がブログを書いているからこそ言えることですが、アフィリエイト広告に力を入れているスクールもかなりの数存在し、アフィリエイターはこぞって報酬目的で肯定的なオススメ記事を乱立しています。
そうやってお金でサクラやアフィリエイターを利用しているスクールも大量に存在し、下手な情報(とくにブログの情報)を鵜吞みにしてしまうと大変な目に遭います。
(私は自分が実際に使ってみていいと思ったもの以外は紹介しません)
個人的にオススメの方法
本載こまる的にオススメの方法は、ただ闇雲に描きたいものを描き続けることです。
その際に、描けるものだけ描くのではなく、「描きたいけど上手く描けないもの」を、うんと時間をかけて、いままでの最高の出来だと思えるまで修正して描き上げる、というのを繰り返してみてください。
描きたいポーズ、描きたい構図、描きたいキャラクター(の性別・年齢)を、苦手でも一度描いてみてください。
最初はうまく描けなくても、描いているうちに慣れていきます。
ポイントは現状に満足しないこと。
自分のイラストに自信を失わない程度に、常に修正点を探し、去年より、昨日よりいいものを描こうという意欲を持って描いてみてください。
まとめ
個人的に思いつく上達法をいろいろ書いてみました。
ほかにも上達法はたくさんあると思うし、これはあくまで私の感想なので、参考までに見てくださるとうれしいです。
イラスト歴や、年齢などを気にする方もいますが、私はもう18年はイラストを描いているいい大人ですが、まだまだ上達したいし、苦手で描けないものもたくさんありますが、昔よりはちょっとは上手くなった気がしてます。
また、何時間練習すれば上達するのかも人それぞれです。
焦って上手くなる必要もありません。
イラストは楽しいものですから、まずは上手い下手より楽しんで、長い目で見ながら模索を繰り返しましょう。

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