これからデジタルイラストを始める方向けに、CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の紹介。
オススメソフトですのでぜひ使ってみてほしいソフトです。
UI(ユーザーインターフェース)

UIはこんな感じ。
各ツールの位置はドラッグ&ドロップで自由に移動可能です。

右利きの方ならこんな感じに配置しても使いやすいかも。
他にもサブツールを任意の場所へどこでも移動可能で、タブに隠れているサブツールもドラッグ&ドロップすれば、タブ表示から常時表示する形に変更も可能。
非常にカスタマイズ性のあるところがクリスタの良いところです。
レイヤー
CLIP STUDIO PAINTではベクターデータも扱えます。
ベクターレイヤーの追加の方法は、レイヤータブ→新規レイヤー→ベクターレイヤーを選ぶか、レイヤーのサブツールの新規ラスターレイヤーの追加の横にある新規ベクターレイヤーの追加を選ぶだけです。
ベクターレイヤーは線画の作成の時に使います。
線の描画情報を保持しているので、変形や拡大を行っても画質が劣化しません。
参考画像
同一倍率で拡大した時の比較です。
ラスターレイヤーのほうはぼやけているのに対して、ベクターレイヤーのほうは全くぼやけていません。
ただし、ベクターレイヤーはあくまで「線」なので、バケツ塗りなどはできません。
色塗りの際はラスターレイヤーを使います。
機能とショートカット
クリスタで使いやすいポイントが、ズーム・ズームアウトがマウスホイールだけでできたり、「元に戻す」がWindowsパソコン操作でも共通の「Ctrl+Z」でできるところ。
Adobe製品だとShiftやAlt、Ctrlなど複数のキーを押さないといけないので結構面倒くさいんですよね。
カーソルが合わさっているところに追従してズームしてくれるのも地味にありがたい機能です。
使いやすいショートカットキー一覧
Ctrl+Z→元に戻す
Ctrl+Y→やり直す
Ctrl+U→色調変更
Ctrl+C→コピー
Ctrl+V→ペースト
Ctrl+S→上書き保存(新規の場合は名前を付けて保存)
Shift+ドラッグ→視点移動(手のひらツール)
Shift+ホイール→角度回転
この辺は百万回くらい使うので、覚えておくと非常に便利です。
ちなみにショートカットキーは「ファイル」タブの「ショートカットキーの設定」から変更することもできます。
「ショートカットキーの設定」にもショートカットがありまして、Ctrl+Shift+Alt+Kです。
タブ開いた方が早いね!
サブツール
メインのサブツールをピックアップ。
「ペンツール」「ブラシツール」「水彩ツール」「鉛筆ツール」の四種類です。
私は主に、動物キャラの場合はしっかりとした線の描けるペンツールの「Gペン」、人間キャラの場合は自然なアンチエイリアス(ドット特有のギザギザ感を緩和する機能)が入るブラシツールの「強め」と「柔らか」をよく使っています。
厚塗りするときは水彩ツールの「透明水彩」を使うことが多いです。
このほかにも、デコレーションツールやバケツツールなど、たくさんのツールがあるので、描くものによってツールを使いわけています。
上記のツールはすべてデフォルトですが、CLIP STUDIO(セルシス公式ソフト)から、ユーザーがアップロードしたサブツールをダウンロードすることもできます。
中には有料ツールもありますが、無料ツールも大量にあり、さらには自分で好きなサブツールを作ることもできます。
テクスチャ
クリスタの大きな魅力の一つが、この大量の無料テクスチャです。
SAIなどにはない大きなポイント。
こちらもサブツールと同様にデフォルトでインストールされていて、CLIP STUDIOから無料、もしくは有料でダウンロードすることも可能。
CLIP STUDIO

CLIP STUDIO PAINTをインストールするとセットでインストールされるセルシス公式ソフト。
- イラストデータのクラウド管理(他機種での共有可)
- 素材のダウンロード
- 更新情報の確認
- 塗りマスなどのコンペの告知
などを見ることが出来ます。
個人的にありがたいのは、イラストデータのクラウド管理が出来るところです。
私はパソコン二台とiPad proの合計三台でクリスタを使っているので、データの移動が大変煩わしいのですが、クラウドに自動アップロードするように設定しておけば、他機種でもCLIP STUDIOからデータ共有ができるのでとても便利です。
どのソフトにするか迷ったらCLIP STUDIO PAINT!
こちらの記事にも書いたのですが、クリスタは単に絵を描くなら価格・機能・使いやすさ、どれをとっても文句なしの優良ソフトです。
何を買おうか迷ったら、とりあえずクリスタを買ってみることをお勧めします。
各プランの価格と機能
気になる価格と機能ですが、端末・プランにより異なります。
パソコン版は買い切り、モバイル版(タブレット・スマホ)では月額です。
ちなみにタブレットPCは、PC扱いなので買い切り(OSがWindowsまたはMacのため)、chrome bookはOSがスマホ・タブレットと同等の扱いになるため、月額です。
PCのパッケージ版はバカ高いので、ダウンロード版を買うことをお勧めします。
ちなみに、ダウンロード版に関しては、インストールしてから三か月間は無料です。
無料期間だけ使ってみるのもありですね。
CLIP STUDIO PAINT EX
PC | パッケージ版 | 36,720円 | ダウンロード版 | 23,000円 |
タブレット | 月額 | 980円 | 年額 | 7,800円 |
スマホ | 月額 | 300円 | 年額 | 2,000円 |
PROの上位版。
漫画制作・アニメ制作に特化したプランです。
セリフの一括管理や、ページ管理のほか、アニメーションセルを扱えたりしますが、普通にイラストを描くにはあまり使わない機能が多いです。
ただし、30Pを超えるような漫画制作をする場合や、GIF動画とかではなく本格的なアニメーション制作をする場合はEXのほうがいいと思います。
CLIP STUDIO PAINT PRO
PC | パッケージ版 | 9,180円 | ダウンロード版 | 5,000円 |
タブレット | 月額 | 480円 | 年額 | 2,800円 |
スマホ | 月額 | 100円 | 年額 | 700円 |
おそらくクリスタユーザーのほとんどが使っているであろうPRO。
EXほど本格的ではありませんが、漫画制作やアニメーション制作も行えます。
基本的にはイラストを描くだけならPROで必要十分だと思います。
PROでは物足りなくなった場合でも、あとからアップグレードすることもできます。
動作環境・対応機種
動作環境についてはセルシスのページで詳しく解説されています。
- 動作環境についてはこちら
対応機種については以下の通りです。
- Windows
- MacOS
- iPad
- iPhone
- chromebook
- android(gallery、一部対応機種)
購入はこちらから
それでは皆さんも良いデジタルライフを。

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