目の描き方…絵を描くのに慣れている人でも難しいものです。
自分らしい個性を出すのも大切なのですが、そもそもどういう風に描いたらいいのかわからずつまずいている方もいるかもしれません。
今回は私流の目の描き方を、線画編と色塗り編に分けて解説していきます。
ななめ向きのイラスト
正面の目の描き方と、ななめを向いた目の描き方では、勝手が少し違います。
最初はななめ向きの目の描き方を紹介。
ラフ
まずはラフを描きましょう。
ラフはパーツの位置や大体のデザインがわかればいいので、あんまり一生懸命に描かなくても大丈夫。

片目を描いてみました。
このくらい雑でOK。
ここで結構多いのが、反対側の目が上手く描けないという悩み。
そんな時は、デジタルイラストの強み、左右反転です。
人間の手の構造上、どうしても利き手と反対側の目は描きにくいものです。
デジタルイラストは簡単に左右反転が出来るので、左右反転を繰り返し、目のバランスを調節していきましょう。

両目を描画。
左右反転すると以下のようになります。

バランスが上手くいかないときは、選択範囲→拡大・縮小をして、大きさや形を調節するのもおすすめ。
線画
ラフが描けたら線画を描きます。
「え、下描きは?」って感じですが、「ペン入れをしたら下描きのほうが可愛かった問題」に立ち向かうべく、私は下描きをそもそも描かないことに落ち着きました。
ただし難しいイラストの場合は何枚もラフを重ねて、少しずつ少しずつラフを清書をしていき、完成させるという手も良く使います。
どっちにしても「下描き」という区分を作るより、ラフを描いてそのまま線画へ移るほうが個人的にはおすすめ。

ペン入れをするときはラフは邪魔なので、不透明度を30%くらいに落としておきます。

ペン入れするとこんな感じになります。
私は、目の線は外側のラインだけを先に描いて、あとからラインに沿って描き足してます。

線画全体を補正して、ラフを非表示に。

これでななめ向きのイラストの線画は完成。
正面向きのイラスト
続いて正面向きの目の描き方です。
正面向きのイラストは、さらに左右の目のバランスが難しくなりますが、デジタルの機能を使えばかなり簡単に描けます。
ラフ
こちらもラフから描いていきます。

雑ですがあとで清書するのであまり気にしなくてOK。
そしてもう片方の目を描くのですが、ここでも左右反転を使います。
ただしここで左右反転するのはキャンパスではなく、最初に描いた目(今回は左目)を選択範囲で丸々コピーして反転させたものを使います。

反転するとこんな感じになります。
反転するだけなのでバランスも気にしなくてもいいし、楽ちん。
反転してるのはラフなので、ペン入れをすれば手癖がつき、左右反転独特の違和感も軽減されます。
線画
続いて線画です。
工程としてはななめ向きのイラストのときとほとんど変わりません。

ななめ向きのときと同様に、不透明度を30%くらいに落とします。

目の輪郭を描きます。

線画全体を補正して、ラフを非表示に。

これで正面向きのイラストの線画も完成。
まとめ
目の描き方、いかがだったでしょうか。
今回は目の線画の描き方の紹介でしたが、塗り方を紹介記事の方も、良かったら見てみてください。
コメント