目の描き方 色塗り編

前回の目の描き方の続きです。今回は塗り方を紹介。
色調補正などの編集がしやすいように、一工程ずつレイヤー分けしています。
ぼかしは消しゴム又は透明色を使用。
個人的には透明色のほうが、どのツールでぼかしを入れるか選択できるのでおすすめです。

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線画

とりあえず適当な線画を用意してみました。
線画はベクターレイヤーです。

これに色付けをしていきます。

下塗り

メインとなる下塗りをします。と言っても、一色で塗りつぶすだけです。
これ以降の塗りは、基本的に下塗りにクリッピング。(仕上げの一部は例外あり)

瞳孔と影の描画

瞳孔と影を塗っていきます。ここの項では、すべてレイヤー効果を乗算にしています。
茶色の目を描いていくのですが、乗算を使う場合は色味に深みを出すために、下塗りで使った色以外の色を重ねたほうがいいです。
今回は赤系の色をメインに瞳孔と影を描画します。

瞳孔

赤み強めで中心に丸く円を描きます。

上から下にぼかします。

影①

瞳孔と、瞳孔のまわりに同色で影を入れます。
影の色はなんでもいいのですが、瞳孔のメインとなる赤色を使うとしても、まったく同じ色ではなく、少しずつ色味を変えたほうが、より立体感が増します。

線の境界を目立たなくするようにぼかすと、自然な仕上がりになります。

影②

目の上側と、全体の線に沿うように影を落とします。
どうせぼかすので、ちょっと濃い目の色でOK。

影の中心から外側に向かってぼかします。

影③

目全体にぼかしの強いブラシツールを、ブラシサイズを大きめに設定して、上から下へぼんやりとかなり濃い目の影を落とします。
こちらも全体的にぼかしを入れて調節するとそれっぽくなります。

光の描画

ここから光を入れていきます。
光はオーバーレイや加算発光など様々なレイヤー効果を使います。

光①

レイヤー効果をオーバーレイに設定して、全体を塗りつぶします。
ここで選択した色によって目の色がほぼ決定するので、今回の場合は黄色味の強い茶色を選択。

グラデーションを入れたいので下から上へぼかします。

光②

キラキラさせたいので、オーバーレイでハイライトをプラス。
ハイライトなのでちょっと明るめの色にしています。

影①の項目と同様に、線の境界をぼかすと自然な仕上がりになります。

光③

加算発光で目の下部に丸い光を入れます。
加算発光を使うとほとんど色飛びするので、何色を使ってもあまり変化はないのですが、今回のように茶色の目なら黄色など、色味の近い色を選択したほうが無難。
色飛びするので光②で使った色をそのまま使います。

加算発光は強烈に色が濃いので、下から上へ強烈にぼかします。
ただし、外側のフチは残すように丁寧にぼかしてください。

効果をつける

影色を足したり、反射光などを入れて、より目に深みを出していきます。

オーバーレイで影をプラス

オーバーレイはハイライトなどに使われることが多いレイヤー効果ですが、色の濃い箇所には乗算の効果がかかり、明るい箇所にはスクリーンの効果がかかるレイヤー効果です。
これを利用して、かなり濃い目の色で目全体に深みを出していきます。

影①で塗った瞳孔と瞳孔のまわりの影を丸々なぞるようにして描画。
目の上部も塗りつぶします。

線の境界を丁寧にぼかして、色をなじませます。

線画の補正

線画も真っ黒のままだと浮いてしまうので、色を足して補正します。

線画の色を「限りなく黒に近いけど真っ黒ではない色」に変更。
何色でもいいんですが、今回は紫っぽい色にしてみました。

続いて線画にピンクっぽい色を重ねます。
この際、レイヤーは線画にクリッピングし、上瞼の線画から色がはみ出ないように注意してください。

反射光

目の反射光をスクリーンで全体的にぼんやり入れます。
反射光はメインで使っている色の補色(反対色)を使うとなんかそれっぽくなります。
全体的にスクリーンで映り込みを入れるとなんとなくガラス玉のような透明感がでます。(それが良いと思うかは好みですが)

このままではさすがに不自然なので、全体的にぼかします。

白目

放置してた白目を描画します。
白目はペンツールで描画するのがおすすめ。
完全な白ではなく、少しくすんだ白にするとあとからハイライトを入れた時に見栄えします。

白目のレイヤーは、色塗りレイヤーの一番下に置きます。
白目の影も、白目の下塗りレイヤーにクリッピングしていき、黒目のレイヤーとは干渉しないようにしておいてください。

このくらいの濃さでOK。

影をプラス。
影②で描いたラインに沿って描画すると自然です。

白目は彩度が極端に低いので、下塗りと影の色を変えてもあまり意味がありません。
そのため、今回は下塗りと同じ色を影にも使用しています。

影を適度にぼかします。

影の境界線に合わせてさらに影を追加。立体感が出ます。

仕上げ

最後にメインのハイライトなどを入れて仕上げます。

映り込み

覆い焼きカラーで映り込みを表現します。
覆い焼きカラーなので色はびっくりするほど濃くします。
映り込みはどこにもクリッピングせず、線画の上に置き、上瞼の線画にはみ出た部分は手動で削除してください。

左右からぼかしをいれます。

メインハイライト

最後にメインのハイライトを加算発光で入れます。
これもどこにもクリッピングせず、すべてのレイヤーの一番上に配置します。

ちょっとだけぼかしてすこし透明感を出します。

これで完成!

まとめ

目の塗り方いかがだったでしょうか。
前回の線画の記事と一緒にぜひ参考にしてみてください。

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