イラストが完成したあと華を添える加工の方法を紹介します。
今回は色トレスと、色トレスを応用したグローの方法の紹介です。
使用ソフトはCLIP STUDIO PAINTです。
その他の加工の方法もぜひご覧ください。
今回使うイラスト
色トレス(線トレス)
色を塗ったレイヤーの色を線画にクリッピングすることで、線画に色をつけることができます。
もちろん、一本一本の線画を手動で色分けすることもできますが、色トレスの場合、線画の境目なども不自然にならず、自然な色分けが出来るので非常に便利です。
やり方は以下を参考にしてみてください。
線画を非表示にする
あらかじめ、線画と塗りのレイヤーは別にしておき、レイヤーが複数になる場合はそれぞれを別のフォルダに入れておきます。
そして線画をすべて非表示にします。この際、必ず用紙も非表示にしてください。
※目の色塗りレイヤーも非表示にすることをおすすめします。
色トレスのレイヤーを作成
「表示レイヤーのコピーを結合」を選択してレイヤーを作成します。以下のようになればOK。
色味の調節
このままでは色が明るすぎるので、色味を調節します。
先ほど作成した色トレスのレイヤーを、「色調変更」で適当に明度をめっちゃ下げて、彩度をめっちゃ上げます。
私はいつも、彩度+70、明度-70にしてます。
ちょっと不安になる色味ですが、大丈夫です、これからちゃんとなります。
レイヤーの加工
「ガウスぼかし」で色トレスのレイヤーをぼかします。
ぼかす強度は10くらいでOK。
線画レイヤーにクリッピング
非表示にしていたレイヤーを全て表示に戻して、色トレスのレイヤーを一番上へ持っていきます。
最後に色トレスのレイヤーを線画レイヤーにクリッピングします。
できあがり。
比較
色トレスなし
色トレスあり
髪の毛や服の線が塗りの色となじみました。
レイヤー効果は通常でもいいですし、スクリーンでもいいと思います。
この記事ではわかりやすく、色トレスのレイヤーは不透明度100%にしていますが、不透明度を40%くらいに落とすとさらに自然になりますよ♪
一点、注意事項としては、線画の色を真っ黒(カラーコード#000000)にした場合、レイヤー効果をスクリーンにすると、線画に色が乗りません。
線画をスクリーンの効果で煌々とさせたい場合は、真っ黒(カラーコード#000000)以外の色を線画に使って下さい。
グロー
色トレスの応用で、色トレスと同じレイヤーを使用してグローをかけることもできます。
グローとは、イラスト全体に薄い光を当てたようにする加工のことです。
グローをかけると、イラスト全体が明るくなり、華やかな印象になります。
こちらも以下でやり方を詳しく解説。
色トレスのレイヤーを複製
色トレスのレイヤーを複製し、複製したレイヤーの合成モードをスクリーンに変更しておきます。これがグローのレイヤーになります。
レイヤーをフォルダへ
グローのレイヤー以外をすべてフォルダへ入れます。
するとこんな感じになります。
不透明度を変更
このままではあまりにも煌々としていて色が飛んでしまっているので、不透明度を調節。
大体30%~40%くらいがちょうどいいと思います。
これでできあがりです。
比較
グローなし
グローあり
全体が明るくなりました。
グローの強さはお好みで調節してみてください。
まとめ
今回は色トレスとグローのやり方を紹介しました。
加工と言っても、難しい操作はなく簡単にできますし、色トレスやグローをつけるとイラストが一気にパっと明るくなるので、皆さんもぜひやってみてください。
コメント